山脇明子さんのコラムと野球の醍醐味

 中村紀洋選手がラスベガス(3A)行きを決断した件でこんなコラムがスポーツナビに掲載されている。
『“26人目の選手”となった中村』
脇明子スポーツナビ
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/05season/column/200504/at00004428.html
内容を要約するとマイナー落ちを通告されたノリはあんな発言をしたけど本当はいい奴なんだよ、だから皆で応援しようよ、というところか。
このタイミングでこんなコラムが載る事にいろんな意味で失望した。
 ノリの「帰国もありえる」発言はかなりの反響を呼び、確実にネガティブな評判が多かった。そして3A行き決断のすぐ後にこの限りなく中村サイドに立ったコラムをが発信されたとなると裏でも勘繰りたくなるものだ。
 ハッキリ言ってこのコラムは中村選手の親しい友人からのアピールとしかみえない。ライターのコラムなら帰国発言から3A決断まで彼の中でどう考えが変わったか、誰からのアドバイスなのかなどの内面に切り込んで欲しい。すぐにそんな踏み込んだ取材は出来ないかもしれない。しかし急いでこんな提灯コラムを書く必然性もないだろう。少しくらいは中村選手の間違っている部分を批判して欲しいものだ。
 スポーツナビというサイトは基本的にコラムか実況速報しか自前のものがなく後は通信社の原稿を使い回しているサイトだ。その部分でオリジナリティを出していってほしいのに残念ながらこの程度だ。これは公平公正な報道をネットでという意見へのひとつの答え。そもそも公平公正という言葉が幻想なのだ。

 本日はヤクルト-中日戦。
14三振の藤井のピッチングにしびれて、
その藤井を無失点で交代させる若松さい配にしびれて、
五十嵐亮太の155㌔の速球にしびれて、
森野の9回2アウトからの代打同点3ランにしびれて、
まさに野球の醍醐味あふれまくった試合。
しびれる場面をたくさん見せたヤクルトが負けたのは何故?